ノスタルジア

V14 5段- 水俣 初登

水俣三日目。今日は朝から今にも降りそうな曇り空。
予報は昼から夕方にかけて小雨。。
昨日は休んで体を作ったしモチベーションは高かったので、ダメなら作業日にする事にして出かけた。
岩場に着いて地主さんと遭遇、開拓するに当たって挨拶はしていたのだが、この日はなんと開拓を手伝ってくれるという。
広大な山林を所有する山仕事のプロだ、非常に心強い。
登ってなどいられないと一緒に作業した。
自分ではスキル的に厳しい大径木の伐採をやって頂き勉強にもなったし非常に助かった。
山に関する興味深い話や道具の使い方等も聞く事が出来て、とても有意義な時間を過ごせた。
恵那もそうだが、自分は開拓場の地主さんに恵まれている。
良いエリアになるように頑張らなきゃなと思った。

お昼過ぎまで作業して地主さんも撤収したところで終了。
ここからはクライミングの時間。
作業中に降っていた小雨も止んで空が明るくなった。
風も吹いて気温が下がる。
最初に駐車場近くに見つけたラインを掃除してトライした。
アップのつもりだったのだが、難しかった。
初段くらいか、良いラインだった。
プロジェクトへ移動。
ホールドをチェックするとなんとなく感じが良かった。
とりあえず中間部から上にかけて練習。
いくつか新しい発見があった。
下部はフルパワーなので消耗しそうだし練習は止めておいた。
さらに気温が下がるのを期待してレスト。
辺りが薄暗くなってきた頃に繋げ開始。
1回目、出だしのムーブがまた出来なくなっているのではないかと不安だったが、やっぱり出来なくて背中から思いきり落ちた。
しかし、ちょっと練習すると感覚を取り戻して出来るようになった。
2回目は下部で失敗。
3回目は下部を抜けるも上部の核心で失敗。
ムーブに違和感を感じたので洗い直しと修正をいくつか入れた。
暫く休んで4回目。
辺りはすっかり真っ暗でライトアップされた岩が美しい。
気合いを入れて取り付く、下部を完璧にこなして上部の核心へ、ヒールからクロスで縦カチを取るムーブだが、左手が抜けてくる。
ここは思いきりデッドでこなして次の左手のクラック取りで落ちそうなのをこらえてマントル。
登れた。

登れてみると意外にあっさりな感じだった。

あんなに下部は出来なかったのにな、コンデションとかギアのチョイスとか色々と上手くいったのかも。
実際下部の核心が出来るかどうかは靴に大きく左右されるのだが、ある一足の靴でしか出来なかった。
やっぱり色々なタイプの靴を持っていた方がいいという事なんだろう。

この課題、見た目もムーブも最高だった。

課題名は「ノスタルジア」グレードはV14 5段−くらいかな。

最後に時間がまだあったので、これの左にあるプロジェクトをトライした。
ざっとムーブをやって1回目で登れた。
V11くらいか。
これも良い課題だった。

次回はこの岩の下にある未開拓の岩に着手する予定。

これまた凄い岩なんだな。