2003_12/31

今日からクライミングは少しの間お休み。
実家に戻って新年を迎える事にする。実家で正月を過ごすのは13年振りだ、
関東に出て来る前も、正月はクライミングツアーばかり出かけていたからだ。
僕の両親も嬉しそうだった。




2003_12/30

今日は不動岩下にあるボルダーへ、以前から気になっていた未登のボルダ−の開拓をした。
メインのプロジェクトのあるボルダーの周辺には実は、10個以上の未開拓の岩が転がっていて、
落ち着いたら開拓を始めようかと思っていた。
この日はエリア下部にある前傾したカンテにトライした。
元々綺麗な岩だったので、軽く上部を掃除してからトライしたのだが、
思っていたよりも簡単で、すぐに登る事ができた。(ひっつき虫)初段。
易しいがいい課題だ。プロジェクトをトライする日は精神的に追い込まれているので、
こういう簡単な課題をやる日は気持を切り替えるのに役立つ。
この他にも数本の簡単な課題を設定した。楽しい一日だった。




2003_12/26




2003年12月26日に鹿児島金峰山で初登した(バガバッド)4/5段。の写真です。




2003_12/26


今日は今回のツアーの目標の一つであるプロジェクトをトライする。
145度の前傾壁に散らばる甘いエッジやスローパーを使って登る10手のこの課題は、
今年9月に設定しトライを重ねてきたのだが、どうしても一カ所ムーブができないところがあった。
この日は気温が低く風も吹いていて絶好のコンディションだった。
トライを初めてすぐにできなかったムーブができて、これには自分でも驚いた。
その後数回のトライでこの課題を登る事ができた。
まさか今回一日で登れるとは思っていなかったので少々拍子が抜けたが、
しかし苦労しなかったわけではない、今回登れたのも色々な好条件が重なっていたからこそである。
そして今年一年間ボルダーのみのクライミングでボルダーの能力がかなり上がっているような気がする。
この日のぼれた課題名は(バガバッド)グレードは4/5段。
美しい硬砂岩の超前傾壁を登る素晴らしい課題である。
明日からはもう一本のプロジェクトに取り組むのと、新しいボルダーを探しにでかける事にしよう。




2003_12/25

父親と二人で昨日見つけた林道脇のボルダーの開拓にでかける。
丸一日かけて掃除をし、鬱蒼とした雑木の中にあったボルダーは、見違えるようにきれいになった。
それにしても僕の父親の手際の良さには驚いた、
これから岩の開拓には毎回来てほしいと思ったぐらいだった。
明日から課題作り。楽しみ。




2003_12/24

金峰山にボルダーを探しに行く、 最初に目星をつけて入った林道脇に、
いきなり大物を発見!そのボルダーの周辺を探索したところたくさんの岩が見つかった。
一大エリアになる可能性あり。幸先いいなぁ。




2003_12/22

一ヶ月間の鹿児島ツアーがスタートした。
川崎港からフェリーを使い22時間をかけて宮崎に到着。
宮崎からは車で一時間半程で実家のある蒲生町に着いた。
今回はボルダーのある金峰山の近くに親戚の家を借りる事ができたので
岩場へのアプローチが非常に楽になった。
今回のツアーの主な目的は9月10月と鹿児島入りし、
金峰山で設定したプロジェクトを登る事と、その周辺の開拓。
明日から天気が良いといいのだけど。




2003_12/17

今日は昨日より暖かい、温度計は6°を示している。
今日は再びプロジェクトにトライすべく岩場に向かう。
ウォームアップを軽く済ませて早速トライする。アップも兼ねてムーブをやるが、
相変わらずトラバースの一本指は指の腱が伸びてくるようで恐ろしい、
(イド)の左手の二本指は毎回指がちぎれたんじゃないかって思う程痛い。
この課題は体力的な難しさはもちろんのこと、
パキル事への精神的な恐怖や痛みとも戦わなければならない。
この日最初のトライでトラバースをこなし(イド)に入れたのだが、
左手の激痛ポケットから右手の一本指を取るムーブで落ちてしまった。
しかし体の調子は昨日より良いようだ、
一回一回のトライを大切にするため一回トライしたら必ずレストをはさむようにする。
そして4回目のトライではリップを掴み損ねて落ちてしまった、
いつもの事だが落ちた瞬間、手の感覚が戻ってきて指に激痛が走る、悶絶。
一度体が痛みを覚えてしまうと、その課題に体が拒否反応を起こしてしまうようになる、
特におしいところでその課題を登れなかった時等、精神的なダメージも大きい。
気分転換が必要と考え、少しの時間課題を見ないようにしてレストする。
そしてレスト後の二回目のトライでこの課題を登り切る事ができた。
登り切った時はアドレナリンの放出によりいつもの痛みはなかったが、
その後二日間左手の薬指が痺れていた、今となっては懐かしい痛みである。
課題名は(ハルシネーション)グレードは5段。
135°15手の課題である。

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▼12月17日に鳳来で初登した(ハルシネーション)5段。





ハルシネーション)5段。スタート付近。



(ハルシネーション)5段。全景



(ハルシネーション)5段。(イド)に入った直後。




2003_12/16

今日からこのツアー最大のプロジェクトにトライする。
このプロジェクトは今年の夏からトライを始め、11月に初登した(イド)4段に、
(握撃)の スタートの一つ上のホールドからシットスタートして、
(イド)にリンクするというもの。
トラバースの部分は6手あり、ここだけで3段位、
この部分の核心は右手の極小の一本指から左手のの二本指にデッドポイントするところで、
以前トライした時はこのムーブを解決できずにいた。
今日はとりあえずトラバースのムーブを全部解決するのが目標。
この日は体の調子も良く、岩のコンディションも良かったためか、
問題のムーブは割とあっさり解決する事ができた。
思っていたより早くできたので、早速繋げにかかる。
後半の事を考慮してトラバースは少し力を抜かなければいけない、
しかしこのトラバースはそれ程甘くなく、最初のトライは全てトラバースで返されてしまった。
そしてこの日最後のトライでトラバースをなんとかこなし、
(イド)に入れたものの、疲れ切っていて全く歯が立たなかった。
この日はこれで終了。




2003_12/12

寒い!気温は4°程しかない。
今日は昨日できなかったムーブを解決すべく、岩場に向かう。
ツアー3日目の今日は少し体に疲れが出ているようだった、
ウォームアップ後、早速ムーブをやるが、やはり同じ所ができない。
細かい日本指から、左手の一本指に大きくクロスしていくのだが、なかなか一本指に入らない。
結局ここは気合いで解決、つまり馬鹿力を出すとでできる事が解った。
この課題は150°のルーフを2メートル右上した後、壁の右はしにあるコブで終了する、
終わり方とルーフと地面のクリアランスが少ないのが玉にキズだが、ムーブと傾斜は素晴らしい。
とりあえずムーブは完成したので繋げに入るが、疲れているのか、なかなかできない。
しきりなおそうと、少し長めのレストと、甘い物をたくさん食べてみた。
これが良かったのか集中力を取り戻す事ができ、数回のトライの後、登る事ができた。
結局トライ日数は2日間、課題名は(オーヴ)グレードは8A+ 段で4段かな?
う〜んかっこいい課題だ。

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▼12月12日に初登した(オーヴ)4段


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2003_12/11

今日から昨日見つけた新しいボルダーの開拓を始める。
最初に目をつけたのは、岩の真ん中からシットスタートして左にトラバース後、左上していくライン。
トライしてみると、左手のガバアンダーと右手のガストンのポケットからスタートして
右手の一本指を取るムーブがまず最初の核心という事が解った、
数回のトライ後そのムーブはできたのだが、次に出てくる右手の一本指から、
左手の極小のカチを中継してからの、大きなエッジへのランジは、
下のムーブとは比べ物にならない程難しい。
何度もトライするが壁のバルジが邪魔をしてなかなかできない、
しかしやっているうちにコツをつかんできたのか、
左足に意識を集中する事で、エッジを捕らえる事に成功した。
続くトラバースはそれ程難しくないのだが、ムーブが非常に面白い、
まるでコンペの課題のようなムーブの連続である。
一旦ムーブを解明してしまうと、後は早い、すぐに完登する事ができた。
課題名は(ギズモ)グレードは3段位だろう、リーチのある人は易しく感じるかもしれない。
ムーブが面白いのでぜひトライしてもらいたい課題である。
この後、同じスタートから右上に登って行くラインを設定して、
ムーブをやるが一ケ所できなかった。
暗くなってきたのでこの日は終了、明日からの課題がある事に感謝しつつ岩場を後にした。

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▼12月11日に鳳来で初登した(ギズモ)3段。






2003_12/09

▼12月9日に鳳来で初登した(イルマ)4段。









2003_12/10

鳳来入りして2日目、気温は5℃程しかない。
今日は(白道)からスタートして左に抜けるバリエーションにトライした。
(白道)のムーブは完璧だし、それが終わってからの後半のパートは一級位なので、
すぐ登れるだろうと思っていたのだが、やはり(白道)は下半分だけでも難しく、
繋げて完成させるのに丸一日かかってしまった。
グレードは4段+位だろう。
この後偶然(白道)の岩の近くで 新しいボルダーを発見した、
明日から開拓してみようと思う。




2003_12/09

今日から鳳来入り。
今朝忘れ物をしてしまい、鳳来に着いたのは三時を回っていた、
急いで岩場に行き、この間からトライしていた(白道)のあるケイブの上のボルダーにトライした。
数回のトライでムーブを固め、本格的にトライする頃にはすっかり暗くなっていたが、
ランタンの明かりを頼りに登る事ができた。
課題の内容は120°程の前傾壁を極小のエッジを使って登っていくというもの。
最近ポケットの課題ばかりだったので新鮮だった。グレードは4段位だろう。
非常に良い課題なのでぜひトライしてほしい。




2003_12/03

今日は御岳へ、ここを訪れるのは今年に入ってから二回目になる、
三日間降り続いた雨のせいで岩のコンディションは悪かったが、そこそこ登る事ができた。
まず始めに忍者返しの岩では蟹のトラバースから忍者返し子供返しをへて
真横にトラバースする大横断課題を登った、
既に登られているだろうが2段〜3段位に感じた、
その後ロッキーボルダーへ移動、
この岩に来るのは今日が初めてだったので新鮮だった、
最初にホールドが欠けて悪くなったという噂の(IN トウキョウ)四段にトライ、
コンディションが悪く1時間程のトライを用した、確認していないが第二登だろう。
岩の上からスタートして二段、地面からスタートして三段位に感じた、
たぶん四段はないだろう、岩がもろいという欠点はあるものの良い課題だった。
その後は忍者返しの岩でクールダウンして今日は終了。
風邪で三日間寝込んでいたので体が動くか心配だったのだが、
思っていたよりも調子が良くて充実した一日だった。



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